いかがお過ごしでしょうか、かにみそです。
巷には、〇〇ポイントという多種多様な特典が存在します。
今日は、それらの中でも有名なポイントのうちの1つ「Tポイント」について、かにみそなりの活用方法を掲載したいと思います。
普段Tポイントを利用している方々にとって、新たな発見があれば幸いです。
Tポイントの貯め方
Tポイントの主な貯め方は以下が挙げられます。
貯め方 | メリット | デメリット |
---|---|---|
加盟店で貯める | 気軽に貯められる 「ポイント交換で貯める」と同時進行可 | やや貯まりにくい |
ポイント交換で貯める | 1回あたりの獲得ポイントが大きい 加盟店でなくても貯められる (提携ポイントが「加盟店」扱い) | 多くの交換元ポイントが必要 提携解消リスクがある |
株主優待で貯める | 株価が上がれば資産が増える 株の配当も受け取れる | 元本割れリスク・優待廃止リスクがある 株取得にまとまった資金が必要 |
加盟店で貯める
ポイントを貯める基本は、なんといってもTポイント加盟店で貯めることです。Tカードとお金があれば買い物で貯められるからです。お金の代わりに使用するクレジットカード次第で、後述の「クレジットカード等のポイント交換で貯める」も同時に進行可能です。
ポイント付与率は、加盟店によって異なります。
加盟店によっては、一部の商品自体にボーナスポイントが付いていることや、販促キャンペーンでポイント付与率が一時的にUPしていることがあります。(後者に関しては、キャンペーンへのエントリーが必要な場合が多いです。)
ポイント目的で買い物をするのも良いですが、この記事の後半にポイント価値の考え方を後述しています。
クレジットカード等のポイント交換で貯める
クレジットカードを利用すると、利用額に応じたポイントがクレジットカードに原則付与されます。これらのポイントの中には、業務提携により交換先としてTポイントを選択できるものがあります。
加盟店で貯める場合、付与率と消費額を考えると1回の買い物で数ポイント~数百ポイントくらい貯まれば上出来なのではないでしょうか。
ポイント交換の場合、指定された下限ポイントから交換を受け付ける場合がほとんどですので、交換頻度は少ないですが1回あたりの獲得ポイント数は大きくなり、今後のポイント使用法に幅が広がります。
注意すべきは、提携解消リスクです。ポイントが貯まるまでに業務提携が解消されてしまうと、Tポイントへの交換ができなくなってしまいます。私はオリコポイントからのTポイント交換を重宝していたのですが、2022年3月31日で解消されてしまいました。
上級:株主優待でポイントを貯める
株主還元の一環として、株主優待にTポイントを進呈している企業があります。
ウエルシアHD(証券コード:3141)は予(かね)てよりTポイントサービスを導入していて、株主優待としてTポイントが選択できるようになっています。
また、りそなホールディングス(証券コード:8308)は株主優待としてクラブポイントを付与しており、このポイントでTポイントを含む業務提携先のポイントと交換することが出来ます。ただし、クラブポイントを利用するには銀行口座の開設が必要です。(りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行のいずれか)
株主優待でポイントを貯めるには、株券を所有した状態で企業が指定する権利確定日をまたいで、株の所有権を獲得する必要があります。これで、株主として後日配当や優待を受け取る権利が獲得できます。
とはいえ、株券は将来の成長に期待して購入するものですので、景気や世界情勢に左右されて株価が変動し株券が元本割れするリスクが生じます。また、企業の方針転換で優待を廃止する場合もあります。したがって、ポイントを貯めるためだけの株券購入はお勧めしません。株券購入の際は、相場を見て慎重に検討しましょう。
Tポイントの使い方
Tポイントの使用方法は様々です。
- 端金支払い、ポイントで買い物
- 別の提携先ポイントに交換
- 株券を購入(元本割れリスクあり)
私は、獲得したTポイントのほとんどを、「ウエル活」に使用しています。
ウエル活とは、全国に展開するウエルシア薬局を有効活用して、Tポイントを貯める/使う活動です。ウエルシア薬局では、主に以下のキャンペーンを行っています。
- 毎週月曜:Tポイント2倍 +α (+α分は期間限定、特定条件で最大+2倍)
- 毎月15・16日:シニアズデー(60歳以上Tポイント3倍)
- 毎月20日:使用Tポイント価値1.5倍デー(使用は200ポイント~)
- 毎月30日:Tポイント3倍(一部店舗?)
特筆すべきは、20日です。ありとあらゆる加盟店で貯めたTポイントを、1.5倍の価値で使用できる日です。(200Tポイント → 300円の価値)
株券を購入すると、長い目で見て50%を超えるリターンが見込める半面元本割れのリスクがありますが、ウエル活であれば、ノーリスクで即時利回り50%となります。
ウエル活をするにあたって大事なポイント価値
例として、以下の2商品があったとします。(税抜価格とします。)
- A:1000円の商品
- B:ボーナスポイント100ポイントが付いた、1100円の商品
さて問題です。AとBは同じ価値でしょうか。
Bを見ると、一見Aと同じ価値にも見えますが、実際は以下のように差が出ます。
比較環境 | A | B | 損得 |
---|---|---|---|
消費税8% | 1080円 | 実質1088円 | Aが得 |
消費税10% | 1100円 | 実質1110円 | Aが得 |
消費税8%で、商品が半額 | 540円 | 実質494円 | Bが得 |
比較環境:消費税8%
AもBも食品だとします。2022年4月現在の消費税は8%ですので、
- A:1000円×1.08=1080円
- B:1100円×1.08と100ポイント=1188円と100ポイント=実質1088円
となります。差は8円です。
比較環境:消費税10%
では、A・B共にお酒だとどうでしょうか。2022年4月現在の消費税は10%ですので、
- A:1000円×1.10=1100円
- B:1100円×1.10と100ポイント=1210円と100ポイント=実質1110円
差は10円です。消費税が高ければ高いほど、差が大きくなります。
「なんだよ、俺たちはポイント付与に踊らされていたのか、消費税のせいで損してるじゃないか!100ポイントじゃなくて110ポイントにしてくれ。」と言いたくなりそうです。
ところが、100%損するとも言い切れません。
比較環境:消費税8%で、商品が半額
A・Bの食品が、賞味期限が近くなり半額になっていたとしましょう。
- A:1000円×50%×1.08=540円
- B:1100円×50%×1.08=594円と100ポイント=実質494円
今度は、ポイント付与の方がお得になりました。
着眼点(「ポイント」って書くとややこしくなりそう)は、値段が違うことによる値引き額の差です。付与ポイントは半分にならないため、以下の商品を選んでいるのと同等です。
- A:500円の商品
- B:ボーナスポイント100ポイントが付いた、550円の商品(税抜実質450円)
半額の値札が貼られていればすぐ気付きますが、中には「半額」しか書かれていないシールがあります。これは、「AとBの値段を上記のように自分で計算しないといけない」ということです。もし値引きが2割引や3割引だと、計算もややこしくなります。
余談ですが、もし「C:ボーナスポイント1000ポイントが付いた、2000円の商品」があったら‥‥
- 通常時:高い消費税を払う(実質1160円)
- 半額時:実質消費税160円のみ(お店が潰れます)
以上のように、商品に占めるポイントの割合と消費税率によって、損得を判断することになります。Tポイントに限らず、WAONポイントやnanacoポイントなど、他のボーナスポイントも同様の考え方が出来ます。
ウエル活をすると‥‥
では、上記を踏まえて、付与されるポイントをすべて20日のポイント価値1.5倍デーに使用すると仮定しましょう。ポイントが実質1.5倍になるので、下記のようになります。
比較環境 | A | B | 損得 |
---|---|---|---|
消費税8% | 1080円 | 実質1038円 | Bが得 |
消費税10% | 1100円 | 実質1060円 | Bが得 |
消費税8%で、商品が半額 | 540円 | 実質444円 | Bが得 |
なんとすべてBがお得になりました。Tポイント大活躍です!消費税の重みを、ポイント1.5倍で賄っているということです。
ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の例では消費税が50%にまで万が一跳ね上がってしまうと、AとBの価値が同じになってしまいます。消費税の重みを、ポイント1.5倍でも賄えなくなるということです。
計算が得意な人は、ボーナスポイント付き商品の価値を計算してみましょう。ただし、苦にならない程度に、何よりもまず楽しくお買い物をしましょうね。